CESは、世界が最も期待するテクノロジーイノベーションの展示会です。ソフトウェアやハードウェアなどの技術革新がその真価を発揮する、製品が消費者に受け入れられるかどうかの「試金石」となる場でもあります。また、クリエイターやファンが交流し、学び、新しいアイデアを生み出すのに最適な場でもあります。

今年は、141,000人の来場者と4,500社の企業が参加し、DVもアドテクノロジー企業の一社として参加しました。

当社のネットワーキングイベントでは、業界を超えたつながりが生まれました。3日目には、DVのCMOであるDan Slivjanovskiを筆頭に、アドテクノロジー業界のリーダー4名が参加したCMOパネルディスカッションで、活発な意見交換が行われました。このパネルディスカッションでは、広告主に対して、最先端のデータと分析がパフォーマンスをどのように向上させるか、また2025年に注目すべき点について、その裏側まで見せてくれました。

今年のCESのハイライトを以下に紹介します。

2025年にCMOが実施すべき重要なポイント

ビッグデータのバブルが拡大を続ける中、広告主は高度な分析ツールに目を向け、キャンペーンデータから有意義なインサイトを抽出しようとしています。この変化により、メディアバイイングに関する測定ソリューションと透明性に対する需要が過去10年間で増加し、キャンペーンのパフォーマンスが拡大するようになりました。

写真(左から):(パネルモデレーター)Mark Wagman氏(Medialink、データ&テクノロジー担当マネージングディレクター)、Dan Slivjanoski氏(DoubleVerify、CMO)、Preeti Farooque氏(Pinterest、グローバル測定部門責任者)、Laurel Rossi氏(Infillion、CMO/CRO)、Megan Ramm氏(Uber、米州地域責任者)

CMOインサイトパネルは、マーケターのために企画されたものです。その目的は、デジタル広告の急速な変化が起こる中で、2025年を正しい方向でスタートさせることです。2025年にすべての広告主が考慮すべきトップ3の要点を見てみましょう。

要点その1:より深く考える:広告主は最大限のパフォーマンスを求めている

今日の競争の激しいデジタル広告業界では、広告主は実際のビジネス成果をもたらすキャンペーンを求めています。広告費に見合った利益をもたらさないキャンペーンでは、投資を正当化することは困難です。費やした費用に対する説明責任は、もはやオプションではなく、期待されていることです。

こうした要求に応えるために、広告主とプラットフォームは、広告パフォーマンスの向上に具体的な方法で取り組む必要があります。つまり、表面的な指標を超えて、広告主の目標に沿った、実際に測定可能な成果をもたらすということです。キャンペーンが最大限の影響力を発揮できるよう、より深く考えることが求められています。

要点2:より賢く考える:AIがゲームを変える

AIはここ10年間の流行語となり、製品やサービスに安易に導入されることが多く、その導入には期待よりも懐疑的な見方が多く見られます。しかし、デジタル広告の分野では、AIは真のゲームチェンジャーであることが証明されています。自動化は、長年のボトルネックを解決するだけでなく、新たな課題を提起し、慎重な対応を必要としています。

マイナス面:負の側面で混乱を引き起こす

AIは確かに業界に大きな混乱を招いています。人間の行動を模倣する不正行為を助長し、金銭的利益のみを目的とした低品質なAI生成コンテンツの急増の原因となっています。このような課題に対処するには、広告エコシステムにおける信頼と価値を維持するための継続的な対策とイノベーションが求められます。

プラス面:AIのポジティブな側面で力を発揮する

しかし、AIは変革のチャンスをもたらしてくれています。例えば、広告主はAIによって、視覚、聴覚、運動感覚などのシグナルをこれまでにないほど細かく解読し、プレミアム動画アセットに対するより深いインサイトを理解できるようになります。AI主導のカスタム入札アルゴリズムの台頭は、15年前にオークションベースのプログラマティック広告が登場して以来、最大の破壊的イノベーションであるといえるでしょう。これらのアルゴリズムは、ファーストパーティデータ、サードパーティデータ、ビッドストリームデータなど、さまざまな種類のデータを活用し、KPIの最適化を図ります。

AIを駆使したよりスマートなツールによって広告パフォーマンスを最大限に高めることで、広告主はこれまで想像もできなかったレベルの効率性と費用対効果を実現することができます。AIはゲームを変えるだけでなく、何が可能かを再定義します。

要点3:より強く考える:データに基づく最適化が業界の変化を導く

デジタル広告業界が発展を続ける中、最も重要な変化のひとつとして、データの統合、測定、最適化シグナルの統合が挙げられます。今日の断片化された状況では、広告主は代替手段に頼らざるを得ず、ウォールド・ガーデンをナビゲートし、複雑なアトリビューションモデルを組み合わせてキャンペーンのパフォーマンスを把握する必要があります。

しかし、将来的には統一されたアプローチが実現するでしょう。AIと高度なアルゴリズムにより、さまざまなデータソースを組み合わせ、リアルタイムで最適化することが可能になります。これらのシステムは、キャンペーンのパフォーマンスを向上させるだけでなく、アトリビューションツールにフィードバックし、ブランドにデジタル投資の明確なクロスチャネルビューを提供します。

これらのインサイトは、業界の急速な進化と、広告主がより深く、よりスマートで強力な戦略を構築する必要性を強調しています。

つながりを構築し、イノベーションを推進

CESでは、私たちはただ会話を聞くだけではなく、業界のリーダーたちを集めてこれらのトピックについて話し合う特別なイベントや体験を開催することで、その会話をさらに盛り上げました。以下では、CES期間中に開催したイベントのハイライトをご紹介します。

カラフルで楽しく、未来的な雰囲気で、CESの活気を反映したデザインのDVスイート

DVのCESハッピーアワー

食べ物や飲み物もいいですが、楽しい会話ほど最高の酒の肴は他にありません。

当社のハッピーアワーには300名を超える参加者が集まりました。参加者は基調講演や参加したセッション、その日のテクノロジーの発表など、活気に満ちた雰囲気に包まれました。Proper Eats Barに入ると、その日共有された体験やインサイトについて語り合いたいという熱意が感じられ、つながりや共感を分かち合うのにふさわしい人々が集まっているという居心地の良さも感じられました。

プレゼンテーション:DVのScibids AI

イベントでは、DVのScibids AIのパワーと可能性を紹介する短いビデオを公開しました。このビデオをご覧いただくと、AIがデジタル広告の未来をどのように変えていくのかを垣間見ることができます。

DVのエンパワーメント・アワー

今年のエンパワーメント・アワーは、メディアにおける女性の地位向上と広告およびマーケティング業界で働く女性のキャリア開発支援に専念する2つの組織、SeeHerとSheRunsItとの共同開催となりました。

DVのスイートルームには、90名を超える素晴らしい女性や支援者が集まりました。 さまざまな業界の大手企業から、ブランドマネージャー、クリエイティブディレクター、パートナー、ファウンダーが参加し、ラスベガスのスカイラインの素晴らしい眺めを背景に親睦を深めました。 参加者は、Catch Sushiのおいしい刺身やロール寿司を楽しみながら、お互いの経験を語り合い、課題について話し合い、絆を深めました。

写真(左から): Christine Guilfoyle(SeeHer 社長)、Dan Slivjanoski(DoubleVerify CMO)、Julie Eddleman(DoubleVerify グローバル最高商務責任者(EVP))、Lynn Branigan(She Runs It 社長兼 CEO)

SeeHer と SheRunsIt と共同で、また素晴らしいインスピレーションに満ちたエンパワーメント・アワーを開催できたことを光栄に思います。さまざまな背景や業界の女性(そして男性!)が、互いの経験を語り、知識を共有する様子は、実に素晴らしいものでした。会場に満ちていたポジティブな雰囲気は、私たちが成し遂げてきた素晴らしい成果の証であり、今後もさらに前進していくという私たちの決意の表れでもあります。女性たちがひとつの部屋で何かに情熱を傾けると、アイデアが花開くのです。– Julie Eddleman、DoubleVerify, EVP, Global Chief Commercial Officer

Winning in Vegas: デジタル広告の未来を先取りする

CES 2025は、今日の急速に進化する広告業界で成功を収めるには、イノベーションと変化への適応力が鍵であることを改めて示しました。AI主導のソリューションからデータに基づく最適化まで、業界を形作るツールや戦略は、かつてないほど強力で変革をもたらすものとなっています。

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