DV IMPACT JAPAN 2024を振り返り、米国本社CEOのマーク・ザゴースキーによるAI時代におけるブランド構築の基調講演の内容を中心に、イベントの様子をご紹介します。
100名を超える大手広告主、広告代理店、パートナーの参加者が集まったイベントDV IMPACT JAPAN 2024では、弊社のミッションであるデジタル広告のエコシステムをより強く、より安全かつ安心なものにするため、広告主の皆様が、キャンペーンの品質と効果を高め、デジタル広告への投資対効果(ROI)の最大化を図れるように、有益な情報をお届けするとともに、業界を超えたお客様間のコミュニケーションにより、新しい発見ができるネットワーキングの場としてもご活用いただきました。イベントのハイライトをご覧ください。
基調講演:米国本社CEO Mark Zagorski — AI時代におけるブランド構築のあり方
CEO マークによる基調講演では、複雑化するマーケティング環境とAIの役割について紹介しました。現代のマーケティングは日々複雑化しており、AIはマーケターにとって有益なツールとなり得ますが、新たな課題も生じています。具体的には、テクノロジーの進化に伴うコンテンツの質の問題、AIを利用したフラウド(不正行為)やSIVT(無効トラフィック)、ユーザー生成コンテンツ(UGC)によるショート動画の普及などが挙げられます。
一方で、AIはキャンペーンのワークフローを効率化し、これらの課題を解決する助けとなります。DVのAI技術を活用することで、マーケターは効果的なブランド構築を実現し、現代のマーケティング環境で成功するための鍵を握ることができます。
写真: マーク・ザゴースキー(DV 米国本社CEO)
DVのパートナー様・クライアント様によるパネルディスカッション
DVはパートナーやクライアントと共に、各テーマやクライアント事例に沿った洞察に満ちたディスカッションで、充実したプログラムを提供しました。
パネルディスカッション#1 — ユーザーの「アテンション」をいかに獲得し、ビジネスに活用するか?
マーケティングや経済学の世界では、「アテンション」の重要性が古くから認識されてきました。デジタルテクノロジーの進展により、ユーザーのアクセス可能なデータ量が急増し、アテンションの獲得がビジネスの成功にとって不可欠な要素となっています。一方で、まだまだ「アテンション指標」に対しての認知は十分ではなく、ある意味、もっと活用の余地がある指標でもあります。
DoubleVerifyのDV Authentic Attention®は、広告主のニーズに応えるために開発され、広告の露出度や消費者のエンゲージメントを評価することで、キャンペーンのパフォーマンスを向上させています。
本ディスカッションでは、I&CO Tokyoの高宮様とREVISIOの郡谷様をお招きし、クリエイティブとデータという2つのユニークな視点からアテンションの重要性や活用について話し合われ、最後に参加者(主に広告主)へのアドバイスをいただきました。
写真(左から右): 武田 隆(DV 日本代表・カントリーディレクター)、高宮 範有 様(Head of APAC: Creative Director / Director of Content & Design | I&CO Tokyo)、郡谷 康士 様(代表取締役社長 | REVISIO株式会社)
パネルディスカッション#2 — ソーシャルにおけるブランドセーフティおよびスータビリティ(適合性)の取り組み
2023年はAI革命の年であり、生成AIの普及により新しいコンテンツが生まれる一方、メディアの品質への懸念も高まっています。本セッションでは、モデレーターとして宣伝会議の谷口様、そしてパネリストとしてFacebook Japan / Metaの坂下様とX(Twitter Japan)の松山様をお招きし、ソーシャルにおけるブランドセーフティとスータビリティ(適合性)について議論しました。
本パネルディスカッションでは、MetaとXのブランドセーフティとスータビリティにおける取り組みをご紹介いただき、また両プラットフォームとDoubleVerifyとのパートナーシップに関して、紹介させていただきました。さらに、日本の企業とグローバル企業との違い、またグローバル企業でのブランド投資に対する意識の違いなどを議論。また、AIの普及によりポジティブな効果とネガティブな影響が同時に生じている状況の中で、両プラットフォームがどう取り組んでいるか、またどう対応すべきかもご紹介いただきました。
写真(左から右): 谷口 優 様(宣伝会議編集長 | 株式会社宣伝会議)、松山 歩 様(代表取締役社長 | X(Twitter Japan))、坂下 洋孝 様(執行役員 営業本部長 | Facebook Japan / Meta))、武田 隆(DV 日本代表・カントリーディレクター)
パネルディスカッション#3 — クライアント事例:ブランドセーフティ&スータビリティ戦略とメディアパフォーマンスの最適化戦略をいかに構築するか?
本セッションでは、ユニリーバ・ジャパンの小澤様をパネリストとしてお招きし、TDK様の事例をもとに、パネルディスカッションを実施しました。企業のマーケティング戦略を考える上で、、強固なブランド基盤を構築し、それをベースにビジネスパフォーマンスを向上させることが重要です。ブランド戦略を考える上では、ブランドセーフティとスータビリティは、ブランド広告においては、前提条件になります。いかにブランド毀損のリスクを排除しながら、最終的な広告効果をあげるために掲載面のコントールをするか、DV Authentic Brand Suitabilityの活用事例を紹介しながら、議論しました。
さらに、「AIを活用した自動化およびメディア最適化戦略」について、DV Scibids AIの活用事例をもとに議論されました。DV Scibids AIを活用することで、キャンペーンのパフォーマンスを向上させるだけでなく、メディア投資の効率化も図ることができます。DV Scibids AIソリューションの活用事例として、TDK様がいかにメディアパフォーマンスを改善したか、具体的な事例を交えて紹介しました。
写真(左から右): 、中井 啓人(DV ビジネスディレクター)、小澤 晴花 様(マーケティング メディア/ アシスタント メディア マネージャー | ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社)、粟津原 玲(DV インテグレーテッド ソリューション ディレクター)、犬塚 洋二(DV グループディレクター/ Scibids Japan SVP)
ネットワーキング — 業界を超えたお客様間のコミュニケーション
写真: ネットワーキングの様子(イベント会場:TRUNK HOTELにて)
イベントを終えて
AIの進化によりデジタルマーケティングがますます効率化され、マーケティング投資対効果(MROI)を最大化することが期待されています。AIによる自動化と最適化は、マニュアルでの入札管理や運用管理では対応が難しい、現在の複雑なメディア環境に対応するための重要な手段として位置付けられています。これにより、より効率的なメディア投資とパフォーマンスの向上が実現され、デジタルマーケティング業界全体がより成熟したレベルに進化し続けることを期待しています。
DVソリューションに関するお問い合わせ
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